「コートのボタンって、どう付けたら長持ちするの?」と迷った経験はありませんか?
特に、厚手のウールコートやダウンジャケットのボタンは、外れやすくて困った…という声が多く聞かれます。実は、ボタンの種類や生地に最適な付け方を実践することで、外れにくさが【約3~6倍】も向上することが、複数の洋裁専門家による検証で明らかになっています。
さらに、コートでよく使われる「力ボタン」や「根巻き」の技法を正しく行うことで、見た目も丈夫さも大きくアップします。
プロも使う20番手の糸や厚手用の専用針を選ぶだけで、補修後の耐久性が2倍以上になるケースも報告されています。
この記事では、初心者でも安心して実践できるボタンの基礎知識から、用途に合わせたボタン選び、厚手・薄手生地への具体的な付け方や補修のポイントまで、失敗しない手順を写真や動画とともにまとめました。
「せっかく直したのに、またすぐ取れるのはイヤだ…」「仕上がりをキレイにしたい!」──そんな悩みも、本記事でしっかり解決できます。
一度覚えれば、毎年必ず訪れるボタンの付け替えも怖くありません。
今すぐ読み進めて、あなたの大切なコートを長持ちさせましょう。
- コートのボタンの付け方の基礎知識と種類完全ガイド – 初心者にも分かりやすく具体的に理解できるボタンの基礎解説と種別
- 厚手コートのボタンの付け方手順 – 根巻き・糸足・力ボタンを活用した強度重視の具体的工程
- 薄手コートやジャケット・トレンチコートのボタンの付け方ポイント – 見た目も手触りも重視した繊細な仕上げ
- ボタンの補修とメンテナンス術 – ボタンの取れやすさを防止し長持ちさせる方法
- 足つきボタンや裏ボタンの縫い方と種類別の扱い方解説 – 効果的な付け方で耐久性と見た目両立
- コートボタン付けサービスの活用法と費用比較 – 店舗依頼とセルフ補修どちらを選ぶかの指針
- ボタンの種類別おすすめデザインと付け方アレンジ紹介 – 機能性とデザイン性を両立させるアイデア
- 実践!写真や動画付きボタンの付け方手順集 – 初心者から中級者向けに分かりやすく解説
- よくある質問に答えるQ&Aコーナー – コートのボタンの付け方に関する疑問を一挙解決
コートのボタンの付け方の基礎知識と種類完全ガイド – 初心者にも分かりやすく具体的に理解できるボタンの基礎解説と種別
コートのボタンの種類と用途 – 4つ穴・2つ穴・足つき・力ボタン・スナップボタンの特徴と使い分け
コートに使われるボタンにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や用途が異なります。
4つ穴ボタンは均等に頑丈に縫い付けられ、耐久性が求められる部分によく使われます。2つ穴ボタンは見た目がすっきりしており、薄手のコートにおすすめです。足つきボタンは裏面に「足」が付いているため、厚手の生地にも取り付けやすく、コートの表面に厚みが出にくいのが特徴です。力ボタン(裏ボタン)は表のボタンを支え、負荷を分散して取れにくくする効果があります。スナップボタンは留め外しが簡単で、見た目をすっきりさせたい場合や応急処置にも便利です。
下記のテーブルで特徴をまとめます。
種類 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|
4つ穴ボタン | 強度があり外れにくい | 厚手・重さのあるコート |
2つ穴ボタン | 軽くてすっきりした見た目 | 薄手のコート、シャツ等 |
足つきボタン | 足部分で生地を挟み厚手にも適応 | コート全般 |
力ボタン(裏) | 表ボタンの裏に付け負荷分散 | 重さのあるコート、学生服 |
スナップボタン | 留め外し簡単、縫わずに付けられる場合も | 子供用、応急処置、軽衣料 |
裏ボタンや力ボタンの役割と耐久性を高める仕組みの説明
裏ボタンや力ボタンは、表のボタンだけでは受け切れない引っ張りや重さを分散させるために用いられます。コートのような重い生地では、糸が生地を傷めたり、ボタンが簡単に取れてしまうことがあります。裏ボタンを加えることで糸が複数方向に広がり補強され、生地への負担が大きく減少します。これにより、頻繁に開閉してもボタンや生地が傷みにくくなります。また足つきボタンと併用することで、さらに耐久性が高まります。
素材・生地の厚さ別のボタン選びと付け方の違い
コートの生地やデザインによって、最適なボタンの選び方や付け方が変わります。例えば、厚手のウールやツイード生地には4つ穴または足つきボタンと力ボタンの組み合わせが基本です。厚みのある生地は、しっかりと「足」(糸の根巻き部分)を作って距離を確保し、ボタンが沈み込まないように取り付けます。一方で、薄手の生地やシャツコートには2つ穴やスナップボタンが適しています。薄手の場合は足をあまり高くせず、糸も細めに選ぶことが重要です。
ボタン付けに適した道具と材料の選び方 – 針・糸(20番手等)の種類や太さの適切な組み合わせ
コートのボタン付けでは、糸は20番手(太め)や手縫い専用の丈夫なものを選ぶと安心です。例えば、ウールコートにはポリエステルや綿の太めの糸を推奨し、長さは約50cmを目安にカットします。針も生地の厚さに合ったもので、厚手なら先がしっかりした手縫い針を、薄手なら細い針が適します。
下記のテーブルで道具と用途を確認してください。
道具 | 推奨用途 | ポイント |
---|---|---|
針 | 厚手→「ぬい針」や「皮用針」 | 針穴が大きめ、強度が高い |
糸 | 厚手→20番手/薄手→30~40番手 | 強度・太さで生地に合わす |
裏ボタン | 表ボタンとセットで使用 | 耐久力アップ |
ハサミ | 糸の切断専用 | 先端が細いものが作業しやすい |
チャコペン | 印つけ用 | 生地を傷つけない |
厚手・薄手生地で使い分ける糸選択のポイント
厚手コートには20番手などの太い糸を複数本どりですると強度が上がります。縫い目が表に響きにくく、ボタンや生地をしっかりホールドできます。薄手生地の場合は、30〜40番手など細めの糸にし、縫い目もほどよい間隔を保つのがコツです。糸色は生地色に合わせると美しく仕上がります。
手縫い針、ミシン針、専用道具の特徴比較
手縫い針は、ボタン付けにもっとも適しており細かい作業が得意です。厚手生地や複数回縫う力仕事には、「ぬい針」「キルト針」「皮用針」などが活躍します。一方でミシン針は大量に同じ位置にボタン付けをする場合に便利ですが、針の太さやセットする糸の種類を確認しましょう。専用道具として、ボタン付け用のシリコーンシートや指ぬきがあると手を守りつつ確実に縫えます。各道具の特徴を理解し、コートの素材・目的に合わせて選ぶことが大切です。
厚手コートのボタンの付け方手順 – 根巻き・糸足・力ボタンを活用した強度重視の具体的工程
コートのボタン付けは、日常の動作や重さで負荷がかかりやすいため、しっかりとした手順で取り付けることが重要です。特に厚手のコートでは「根巻き」「糸足」「力ボタン」を正しく使い分けることで、耐久性の高い仕上がりになります。以下の手順を参考に、強度を意識したボタン付けを実践しましょう。
- 必要な材料を用意します。強度のある糸、厚手用の針、針通し、力ボタン(裏ボタン)、ハサミが一般的です。
- ボタンの取り付け位置を正確にマークします。既存の位置を確認し、新たに穴をあけずに同じ個所に付け直すのが綺麗に仕上げるポイントです。
- 針に糸を2本どりで通し、端を固く結びます。力ボタンを裏側にセットし、表にボタンを重ねましょう。
- 生地の表からボタン・布・裏ボタンの順に数回縫い通します。取り付け回数はボタンの穴数や生地の厚みによって増減させてください。
- ボタンと生地の間に適度な隙間を持たせて根巻きをします。仕上げに糸をしっかり固定し、玉止めで糸端の始末を整えます。
根巻きの正しい巻き数・方法と実用的なコツ – ボタンの耐久性を長持ちさせる構造解説
根巻きは厚手のコートのボタン付けの中で特に重要な工程です。根巻きがしっかりしているとボタンへの力が分散され、取れにくくなります。また根巻きを適切な巻き数で行うことで仕上がりがより頑丈に整います。
工程 | コツ |
---|---|
巻き始め | ボタンと生地の間で3~5回糸を巻く |
糸の引き締め | 各巻きで糸を強く引き、緩みを防ぐ |
仕上げ | 根巻き部分をしっかり押さえながら玉止めを行い、糸端を処理 |
ポイントリスト
-
根巻きは3~5回が目安
-
ボタンと生地の間に糸足を残し、巻きが偏らないよう均一に巻き付ける
-
巻きが緩むとボタンの強度が落ちるため、巻くたびにしっかり締める
このコツを守ることで、長期間ボタンが外れにくくなります。
糸足の長さ調整と最適な保持力 – 3~5mmの使い分け基準と見た目とのバランス調整
コートのボタンには必ず「糸足」を作ります。糸足とはボタンと生地の間にできる糸の柱部分で、分厚い素材のコートには3~5mm程度が最適です。ボタンが生地に強く押しつけられるのを防ぎ、負荷分散にも役立ちます。
糸足の長さ調整ポイント
-
生地の厚みにより糸足の長さを調整。薄いコートは3mm、厚手ウールやダウンは5mm程度がベスト
-
糸足が短すぎるとボタンが動かず、長すぎるとぐらつくのでバランス良く設定
-
ボタンと生地の間に爪楊枝やマチ針を一時的に挟み、その上から縫い付けると均一に糸足を確保できる
糸足のおすすめ基準(目安表)
生地の種類 | 糸足の長さ(目安) |
---|---|
薄手コート(合繊) | 約3mm |
厚手ウール、ダウン | 約5mm |
丈夫で見た目も美しいコートボタン付けには、この糸足の調整が重要です。
力ボタンの付け方詳細 – ボタンの裏に補強する力ボタンの役割と縫い方のポイント
力ボタンは裏側に縫い付けることでボタンの引っ張りやねじれを吸収し、穴の広がりや生地の傷みを防ぐ役割があります。特に分厚いコートや力が掛かるボタン箇所では欠かせません。
力ボタン縫製のポイント
-
表のボタンと裏の力ボタンを糸でつなぐ形で、2つ同時に縫い付ける
-
力ボタンを取り付ける位置は、表ボタンと完全に重なる場所を選びましょう
-
数回、糸を力ボタンから表ボタンに通して補強し、最後に糸を根元で玉止めすれば完成
力ボタンの特徴 | メリット |
---|---|
小さめで平らな形状 | 生地に当たっても違和感が少なく目立たない |
裏側から補強 | 長期間使ってもボタンが取れにくい |
自信を持って長く着用できる仕上がりにするため、力ボタンも忘れず活用しましょう。
薄手コートやジャケット・トレンチコートのボタンの付け方ポイント – 見た目も手触りも重視した繊細な仕上げ
薄手コートやジャケット、トレンチコートのボタンを美しく仕上げるためには、縫い方や糸選び、力ボタンの有無が重要です。特にコートの生地はシャツに比べやや厚みがあるため、針穴が目立ちにくい細い針と、コートに合う色味と太さの糸を選ぶことがポイントです。針を通す際は生地を傷めないよう慎重に作業し、ボタン周囲に自然な「足」(糸のゆとり部分)を作りましょう。下記の手順で作業すると仕上がりが格段に向上します。
- 用意するもの:ボタン、糸、細めの縫い針、力ボタンまたは裏ボタン(必要に応じて)
- ボタンを固定し、生地の表から針を通して位置を決めます
- ボタン穴を往復する形で2〜3回しっかりと縫い留めます
- 足付きボタンの場合は裏側から軽く糸を巻きつけて立体感を出し、丈夫に仕上げます
- 糸止めは裏地に響かないよう丁寧に処理します
コートやジャケットのボタンを縫う際は、「見た目と手触り」の両立を意識しましょう。
裏地付きコートのボタンの付け方と裏ボタンの扱い方
裏地付きコートの場合、ボタンの表だけでなく裏側の処理も重要です。裏ボタン(力ボタン)は、表のボタンが生地に引っ張られて破損しないように補強する役割があります。
下記に裏ボタンの取り付け例を示します。
ボタンの種類 | 裏ボタンの有無 | 推奨される箇所 | 特徴 |
---|---|---|---|
通常ボタン | あり | 前立て全般 | 強度UP・補強 |
足つきボタン | あり/なし | 負荷部のみ | 足に余裕可 |
-
表のボタンと裏ボタンを挟むように生地に針を通し、均等な力を分散させるのがコツです
-
足付きボタンや厚手コートでは裏ボタンが特に有効で、補修や修理時も同様に活用できます
表裏の両方からしっかり固定しておくことで、脱ぎ着のしやすさや耐久性が高まります。
スナップボタン・トグルボタンの基本的な付け方と用途別使い分け
スナップボタンやトグルボタンは、着脱のしやすさを重視したコートやベビー用アイテムでよく使われます。スナップボタンは、金属やプラスチック製のものが一般的で、手縫いや専用打ち具で簡単に取り付け可能です。
スナップボタンの取り付けポイント:
-
表・裏が合う位置に正確にマークを付ける
-
専用の打ち具や100均のキットを活用することでキレイに仕上がる
-
手縫いの場合は、スナップの穴周囲を細かく4〜5回縫い止める
トグルボタンの場合:
-
紐やループ部分も一緒にしっかり縫い付けて強度を確保
-
厚手生地の場合は、太めの針と丈夫な糸を選ぶことで、外れにくくなる
それぞれ用途やコートのデザインに合わせて使い分けることで、利便性もアップします。
リバーシブルコートのボタンの付け方の特殊注意点
リバーシブルコートでは、表裏どちらの面でも自然に見えるように工夫が必要です。表側のボタンが裏側からも目立ってしまうと見栄えが悪いため、裏ボタンや足付きボタンの選択がポイントになります。
リバーシブルコートでの注意点:
-
どちらの面にも糸や縫い目が目立たないように色選びと糸処理を慎重に行う
-
四つ穴や足付きタイプを選ぶと、裏の美しさも保ちやすい
工夫点 | 効果 |
---|---|
足付きボタン利用 | 両面で自然な見た目 |
裏地と同色の糸 | 縫い目を目立たせない |
シームレスな縫製技法 | プロ仕様の美しい仕上げ |
着こなしやコートのライフスタイルに合わせて、最適な付け方を選びましょう。
ボタンの補修とメンテナンス術 – ボタンの取れやすさを防止し長持ちさせる方法
コートのボタンは頻繁な着脱で取れやすくなりがちですが、正しい付け方や補強方法を知っていれば長持ちさせることができます。最初に、日常の摩擦や生地の厚さによるボタンの負荷を把握し、適切なメンテナンスを心がけましょう。コートの種類によっては力ボタンや裏ボタンを使うことで強度が格段にアップします。下記の表は代表的なコートのボタン補修で必要な材料と特徴をまとめています。
コートの種類 | 推奨ボタン | 必要アイテム | 特徴 |
---|---|---|---|
ウールコート | 足つき/力ボタン | 太めの針・丈夫な糸 | 厚さと重み対策で補強必須 |
トレンチコート | 四つ穴/裏ボタン | 裏ボタン・透明糸など | 負荷分散で長持ち、見栄えも重視 |
学生服・制服 | 足つき/裏ボタン | 裏ボタン・ミシン用糸 | 日常使いの頻度多い場合に有効 |
応急処置でのボタンの付け方 – 取れた時の自宅でできる修理手順と必要材料
急にコートのボタンが取れてしまった時は、自宅にあるもので素早く応急処置できます。基本の手順を以下のリストで紹介します。
- 針、コート地に合う糸、ボタン、はさみを用意
- 針に糸を通し、糸端で玉結びを作る
- 取れた箇所に針を裏から通し、ボタンの穴に糸を2~3回通す
- 厚手のコートには裏側から力ボタンや透明ボタンを当てて負荷を分散
- 生地とボタンの間に数ミリの隙間=足を作り、根巻きして強度を上げる
- 裏に糸が出ないように工夫しつつ、最後は裏側で糸をしっかり結ぶ
- 余分な糸をカットし、形を整えて完了
この方法はシャツやズボンのボタン補修にも応用できます。スナップボタンの場合は専用の打ち具や接着タイプも市販されているため、小学生や初心者でも簡単に扱うことができます。
補強テクニックと失敗しにくい根巻きのコツ
ボタンがすぐ取れてしまう最大の原因は「糸の緩み」と「足の作り方」にあります。強度を高めるには、下記のコツを抑えて手順を確認しましょう。
-
厚手のコートには力ボタン、裏ボタンの併用がおすすめ
-
糸は二重取りでしっかりしたものを使用
-
ボタンを仮どめし、生地とボタンの間に3~5mmのスペースをキープ
-
根巻きの場合、ボタンと生地の隙間に数回しっかり糸を巻き付ける
-
必要以上に糸を引っ張り過ぎず、フラットに仕上げる
-
裏面で糸が出ないよう最後は生地の間で糸を処理
この方法を続けることで、コートのボタンが外れにくくなり、自分でお直しする自信も身につきます。
ボタン付け直し・張替え時の注意点と仕上がりを高めるポイント
ボタンの付け直しや張替えの際は、下記の点に注意することで仕上がりが格段にきれいになります。
-
既存の糸は完全に取り除く
-
新しい糸・ボタンの色はコートに合わせて統一
-
足つきボタンの場合、足を均一の長さで保つことを意識
-
針や糸は生地の厚みに合った丈夫なものを選ぶ
-
スナップボタンの取り付け位置は左右のバランスを確認
近年は洋服お直し専門店でもボタン付けのサービスや料金表を公開しており、忙しい方は「お直し店」や「ショッピング施設(イオンなど)」も活用できます。自分で直す場合は、ポイントを押さえて正確に作業しましょう。
足つきボタンや裏ボタンの縫い方と種類別の扱い方解説 – 効果的な付け方で耐久性と見た目両立
足つきボタンのメリット・デメリットと縫い方の基本
足つきボタンは、コートやジャケットのような厚手の生地によく用いられます。足つき部分が生地との間にスペースを作り、留めはずしがしやすいうえ、引っ張りに強くなるのが特徴です。着脱回数が多い場面では耐久性が高く、表面のデザインを保ちやすい点も利点といえます。一方で、通常のボタンよりも縫い付け時にボタンの動きを安定させにくいという注意点もあります。
縫い付け方の基本としては、「足の部分を生地にぴったりと密着させず、少し浮かせて縫う」「糸をしっかり巻き付けて足を固める」といった方法が重要です。
足つきボタンのメリット・デメリットをまとめると次の通りです。
特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|
足つきボタン | 留め外ししやすい、強度が高い、見た目がすっきり | 縫い方にコツが必要、安定させるのが難しい |
基本手順
- 針に丈夫な糸を2本取りにして通す
- ボタンの足を下にして生地にあてる
- 足の隙間に糸を数回通す
- 足部分に糸をしっかり巻きつけて補強する
うまく縫えば、コートの厚い生地でも型崩れしにくい仕上がりになります。
裏ボタン(力ボタン)との連携方法とおすすめの組み合わせ
コートなど厚手のアウターで採用される裏ボタン、または力ボタンは、ボタン自体にかかる力を分散させて生地の傷みを防ぐ役割を持っています。力ボタンを使うことで表側のボタンが取れにくくなり、コートの補修やリフォームにも最適です。
連携方法のポイントは以下の通りです。
-
裏側から表ボタンと力ボタンを同じ位置で貫通させて縫い始める
-
表側に糸が目立たないように、針を生地の間だけに通す
-
力ボタンは裏地側に隠れるようにつける
おすすめの組み合わせは、「足つきボタン+シンプルな力ボタン」です。特に厚みがあるウール生地や、身頃の重いロングコートにはこの組み合わせが適しています。裏ボタンには小さめで平たいものを選ぶとごわつきが防げます。
小学生・初心者でも扱いやすい裏ボタン付けテクニック
初めてコートのボタンを付け直す場合や、小学生でも簡単にチャレンジできる方法があります。専用の針や厚物用の糸を使うのがコツで、力ボタンのセットも省ける方法も選べますが、強度や耐久性を重視するなら手順通りに行うのがおすすめです。
扱いやすい裏ボタン付けの基本は
-
事前に縫い位置にしるしを付けておく
-
針を通すとき生地を強く引かず、しっかりと針を真っすぐ刺す
-
力ボタン(裏ボタン)は小さいサイズを選ぶと縫いやすい
下記の手順を参考にしてください。
- 針に2本取りの糸を通す
- 表ボタンの足、裏ボタンの穴に同じ糸で交互に通す
- 縫い終えたら足部分に数回糸を巻いて固定し、裏側で玉止めをする
失敗しにくく確実に仕上がるため、洋服お直し店でも推奨されています。簡単に強度が出せるため、補修にも適したテクニックです。
コートボタン付けサービスの活用法と費用比較 – 店舗依頼とセルフ補修どちらを選ぶかの指針
店舗お直しサービスの料金相場と質の違い
コートのボタン付けを専門店に依頼した場合の料金は、店舗によって違いがあります。一般的に洋服お直し店では1ヶ所あたりおよそ500円~1,200円が相場です。たとえば有名チェーンの「ママのリフォーム」では、ボタン付け1個で約550円、力ボタン付けや特殊なケースでは追加料金になることもあります。イオンのような大型ショッピングモール内の店舗も、似た価格帯ですが、同時に補修や生地のほつれ直しが必要な場合には追加の費用が発生する点に注意が必要です。
店舗によっては「裏に糸が出ない」「裏ボタンで補強」など技術面の違いもあり、高級コートや厚手の生地の場合は力ボタンの使用で強度をアップできるかが仕上がりの質を左右します。下記のような比較も参考にしてください。
店舗名 | ボタン付け料金(1個) | 裏ボタン対応 | 特徴 |
---|---|---|---|
ママのリフォーム | 約550円~ | あり | 短納期・全国展開 |
イオンお直し | 約500円~ | あり | 館内利便性・相談しやすい |
街の専門店 | 500~1,200円 | 店により異なる | 特殊ボタンも対応可能 |
依頼時に注意したいポイントとスムーズな依頼方法
コートのボタン付けをお店に依頼する際には、以下の点を確認しておくと安心です。
-
ボタン付けのみ対応か、補修や縫い直しもできるか確認
-
予備のボタンや生地を用意して持ち込むとスムーズ
-
厚手のコートや特殊なデザインは事前相談がベスト
-
見積もりや納期を明確に確認
-
裏ボタンや力ボタン(足つきボタン)の必要性を相談
依頼時は希望の仕上がり(糸の色、裏の補強など)を伝えることで、満足度の高いサービスが受けられます。料金は店舗だけでなくボタンの種類や縫い方、特殊な補強(力ボタン使用など)で変動するため、見積もり確認が重要です。
セルフ修理とプロ依頼のメリット・デメリット比較
自分でボタンを付ける場合と、プロに依頼する場合の違いを整理します。
セルフ修理のメリット
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コストが抑えられる
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好みの糸やボタンを使える
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時間や手間を自分で調整できる
セルフ修理のデメリット
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厚手のコートや足つき・裏ボタンなど専門的な縫い方は難易度が高い
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強度不足になる場合も
-
縫い目や見た目の仕上がりに差が出やすい
プロへの依頼のメリット
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強度や美しさを兼ね備えた仕上がり
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足つきボタンや裏ボタンの扱いも安心
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特殊なボタンにも対応可能
プロへの依頼のデメリット
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料金や納期がかかる
-
店舗へ持ち込む手間が必要
コートのボタン付けは、仕上がりや耐久性を重視するならプロへの依頼、費用と手軽さを取るならセルフ修理が適しています。特に力ボタンや厚手生地、裏ボタン補強は専門店の技術が活きるポイントです。用途や希望に合わせて選択しましょう。
ボタンの種類別おすすめデザインと付け方アレンジ紹介 – 機能性とデザイン性を両立させるアイデア
クロス縫い・四角縫い・N字・鳥の足などバリエーション豊富なボタン付けデザイン
コートのボタン付けでは、ベーシックなデザインから機能を重視したものまで、さまざまな縫い方があります。クロス縫いは四つ穴ボタンの王道。糸がクロス状になることでデザイン性と強度を両立できます。四角縫いは特に厚手の生地に向いており、糸でボタン穴を四角く結ぶことでズレにくいのが特徴です。N字縫いや鳥の足模様の付け方は、裏に出ない工夫や個性的なデザインを求める場合にぴったりです。
下記の表は、代表的な縫い方の特徴をまとめています。
縫い方 | 特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|
クロス縫い | 強度◎、見た目も美しい | シャツ・コート |
四角縫い | ズレにくい、厚手生地向き | 厚手コート、学生服 |
N字縫い | デザイン性アップ、目立たせたい時に | カジュアルコート、アクセント |
鳥の足 | アートな仕上がり、目立ちにくい | レディースコート、小物 |
デザインと機能性のバランスを見ながら、洋服やシーンに合わせたボタン付けがおすすめです。
個性が光るくるみボタン・トグルボタンの取り付け方解説
くるみボタンは生地を包み込んだ丸いデザインで、コートやジャケットにオリジナル感を演出できます。取り付けには中にしっかり綿を詰めて、裏ボタンまたは力ボタンを添えると強度もアップします。トグルボタンは特にダッフルコートなどで人気で、革やロープのループに通す独特の付け方が特徴です。
以下の手順でポイントを押さえましょう。
-
くるみボタン
- 生地でボタンを包み、中芯をしっかり固定
- 足を強調し、根巻きをして丈夫に仕上げる
-
トグルボタン
- ループとのバランスをとって位置決め
- 革ひもやロープを使う場合、手縫いでしっかり縫い付ける
これらの工程を踏むことで、コートのデザイン性はもちろん日常使いにも耐える仕上がりになります。
季節ごとのコートに合うボタン選びとデザイン提案
季節ごとのコートは、素材や厚みに合わせたボタン選びが大切です。春秋の薄手コートには軽量なプラスチックやシェルボタン、冬の厚手コートやロングコートには重厚な水牛や金属製、トグルボタンなどが向いています。スナップボタンを活用すると、着脱のしやすさと隠しデザインも楽しめます。
コートボタン選びとデザインのポイントをリストでご紹介します。
-
春秋コート
- 軽やかな素材と明るい色のボタン
- シンプルなクロス縫いが似合う
-
冬用厚手コート
- 力ボタンを裏に付けて補強
- 金属や水牛ボタンで高級感を演出
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雨の日コート・通勤用
- スナップボタンで着脱簡単
- 見た目スッキリの裏ボタン仕上げ
コートと用途に合わせて、機能性・デザイン性ともに大事にしたボタン選び・付け方を楽しんでください。
実践!写真や動画付きボタンの付け方手順集 – 初心者から中級者向けに分かりやすく解説
基本的なボタンの付け方動画の詳細解説とポイント
コートのボタン付けは、生地の厚みや用途を意識した手順が重要です。動画では針と糸の選び方から始めて、ボタン付けの基本手順を順を追って紹介します。まず、強度が必要なコートの場合は、太めの針と耐久性のある糸を選ぶことがポイントです。
玉止めや糸の始末、2回・3回とボタン穴にしっかり糸を通すことで、裏に縫い目が極力出ない付け方も動画で確認できます。
また、足つきボタンの特徴や、コート専用の足つきタイプボタンを使った場合にも対応した工程があります。ボタン付けに自信がない方は、動画のスロー再生で針の運び方や布への刺し方を繰り返し見てコツをつかみましょう。
動画で特にわかりやすいポイントは、根巻きのやり方とボタンの「足」を作る工程です。足の部分を作ることで、厚手のコート生地もしっかりボタンが留まります。
力ボタンや根巻き実演の動画を活用した習得法
力ボタンや根巻きは、コートの重さに負けない強度を作るための必須テクニックです。動画実演では、表のボタンと裏の力ボタンを針と糸でどう連結するかを詳しく解説しています。
力ボタンは直径や穴、素材などいくつかの種類があり、コートや学ラン、学生服など用途に合わせたものを選びましょう。
根巻きは、表のボタンと生地の間に糸をぐるぐる巻いて足を作る工程で、写真やスロー動画で根巻き糸量や長さの目安(3~5mm程度)もしっかり確認できます。
正しい根巻きで強度が増し、着脱を繰り返してもボタンが取れにくくなります。力ボタンを使うことで裏側への負担も軽減でき、コートの見た目や裏地にも美しく仕上がるのが特徴です。
DIYが不安な場合は、動画や写真で自分の手元と比較しながら練習するのをおすすめします。
間違いやすいポイントの写真付き解説と正しい対処法
コートのボタン付けで失敗しやすい点にはいくつかの共通項があります。写真解説では、糸を強く締めすぎてボタンが生地に密着しすぎる・足が無くなる、裏ボタンや力ボタンの位置ずれ、生地を傷めるほど引っ張ってしまうなどの事例を掲載。
正しい対処法としては、
-
ボタンと生地の間に厚紙やペン軸などを挟み、足の高さを揃える
-
裏ボタンは表ボタンの真裏にまっすぐ来るよう最初にしっかりしつけを行う
-
糸を引きすぎず、適度なテンションで根巻きを仕上げる
失敗しやすい事例と合わせて、それぞれの修正方法も写真付きで確認できると安心感が増します。事前準備から仕上げまで、しっかりポイントを押さえることで、美しく且つ丈夫なボタン付けが初心者でも実現します。
よくある失敗例 | 対策・コツ |
---|---|
ボタンが生地に密着しすぎる | 紙や定規で足の長さを調整し、強く糸を締めない |
裏ボタンの位置がずれる | 最初にしつけ糸で仮止めし、表ボタンの真裏に裏ボタンを配置 |
生地が傷む・穴が広がる | 太い針でゆっくり針を通し、生地を傷めない糸・道具使う |
どの工程も、写真や動画を活用しながら慎重に進めれば、コートのボタン付けは確実に美しく仕上がります。
よくある質問に答えるQ&Aコーナー – コートのボタンの付け方に関する疑問を一挙解決
コートのボタンの留め方や袖ボタンの付け方
コートのボタンは、強度や仕上がりの美しさを重視する必要があります。ボタンを付ける際は、まず位置をしっかり確認しましょう。厚手の生地にも対応できるよう、二本取りの丈夫な糸を使うのが基本です。袖ボタンの場合も、同様に位置合わせと均等間隔がポイントです。ボタン付けに自信がない場合や特殊なコート(例:学ランやロングコート)には店舗での補修依頼も可能です。ボタン付けのプロによるコートボタンの補修料金は、店舗によって異なりますが、1個数百円〜が一般的です。
スナップボタンの縫い目を隠す方法や男・女別の付け方の違い
スナップボタンをきれいに付けたい場合、縫い目が表に出ないように生地の裏側から縫い付けることが大切です。力加減や縫い込みの深さに注意し、糸をこまめに引き締めると目立ちにくくなります。
男女のコートでボタンの付く位置が異なります。メンズは右前、レディースは左前(見た時のボタン側が右か左か)となるため付け替え時は向きを確認しましょう。トレンチコートやスーツコートの留め方も男女別に違いがあるため、付け直す際は元のボタン位置をよく観察するのが確実です。
ボタン付け糸や道具の具体的な選び方
コートのボタン付けには強度の高い手縫い糸やボタン付け専用糸を選んでください。糸は生地の厚みに合わせ、目立たない色やアクセントになるカラーをセレクトします。針は厚手生地用の太めのものがおすすめです。力ボタンや裏ボタンを使って強度を高める際は、布地を傷めにくいウール用の針も適しています。
表で簡単にまとめると以下のようになります。
道具 | 特徴 |
---|---|
手縫い糸 | 強度が高く太めのもの。綿やポリエステル製が一般的 |
ボタン付け専用糸 | しなやかで切れにくい。耐久性重視なら最適 |
厚手針 | ウールやツイードなど、コートの生地にも対応 |
力ボタン | 負荷を分散し、長持ちさせるためのパーツ |
力ボタンの付け方に関する具体的な質問
力ボタンはコートの表ボタンの真裏に縫い付け、生地への負担を分散する役割があります。縫い方は、表側のボタンと裏側の力ボタンに針を通して固定し、糸にたるみを持たせて足を作ります。足の長さは3〜5mmが目安です。糸をしっかり根巻きしてから玉止めを行うと、使用中にボタンがぐらつきにくくなります。裏穴ボタンや四つ穴ボタンの場合も応用できます。
ボタン取り付けに関する地域別修理店の探し方
自分でボタン付けをする自信がない場合や高級コート、特殊なデザインコートの場合には、お直し店を利用すると安心です。近くの修理店を探す際は、「コート ボタン付け 店」「ボタンつけてくれる 店 近く」などで検索すると便利です。
よく利用されるチェーン店
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ママのリフォーム
-
イオンの洋服お直しサービス
サービス内容は店舗により異なりますが、ボタン付けの料金は店舗や個数、生地によって異なります。複数の店舗で料金表を比較して選ぶと良いでしょう。指名や特殊デザイン対応も相談できるのが特徴です。